岡本一広 「トランスルーセント―彼女は半透明」 全5巻 感想

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透明病は謎の多い病気だ。

発病の原因も治療の方法もまったくわかっていない。
そのかわり「透明であること」以外健康面では異常はない。

珍しいけど世間ではけっこう知られている病気。
健康保険だってきく。

そして 多くの場合身体の透明部分は拡がってゆくんだそうだ。

つまり 彼女もゆくゆくは完全に――――?
「透明病」という奇病に悩む少女と彼女を見守る少年のお話です。

透明病とは身体の一部または全体が半透明、影さえ作らないほどの透明になってしまう病です。
完治した人間もいるものの、原因、治療法は共に不明。
一生付き合っていかなくてはならない可能性があります。

少女は演劇部で活動しており、人一倍努力をしているものの舞台に立つには致命的なその病で役を降板することもしばしばあります。

その度に彼女は笑顔で仲間たちに「仕方ない」と言い、心のなかで自分の病や演劇を続けることに悩みます。
悩む彼女に寄り添うのは同級生の少年。
少年は励ますための立派な演説をしません。できません。何故なら純粋もといアホだから。
しかしその純粋さから来る言葉や行動が彼女に一歩踏み出す勇気を与えます。


内容としては透明病で悩む少女の青春ストーリーでしょうか。
中学生という年齢ということもあり舞台の多くは学校なのですが、透明病の女性や担当医といった大人たちも彼女を支えています。


記事を書くために読み返しましたけど毎巻目頭を熱くさせてくれます。
登場人物の透明な叫びが胸に沁み、現在の自分が立っている場所・結果を後悔させます。

100%恋愛ものって訳ではありませんが、初恋の距離感がたまりません。
キスなんてまだですけど、そんなコミュニケーションよりも遥かに体温が伝わる手段を彼らは知っているわけですよ。
嫉妬も出来ないほどに彼らは強く透明な何かで結びついている。
そして笑顔がいい。
そんな漫画。


辛い。
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