二人だけのタイムカプセル

ここでは、「二人だけのタイムカプセル」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
僕には中学時代、女の子の親友がいた。
転校生だったんだけど、転向してきた途端クラス中が一目惚れ
するような可愛い子。それだけに周りから勘違いされて、
時には嫉妬から陰湿なこともされたけど、不思議と恋愛感情までは
発展せず、お互い恋愛のことや将来のことの不安を事あるごとに相談に
乗りあう仲だった。
高校は近いけれど別々の高校へ。当然、会う機会は激減した。
でも、たまに電話で2,3時間話すのが何よりの楽しみだった。
高一のクリスマス、お互い恋人がいなかった僕たちは映画を見たりして
一日を一緒に過ごした。
その時、なんかのきっかけで「二人だけのタイムカプセルつくらない?」って
話になった。既に辺りは真っ暗で門限は過ぎていたんだけど、寒い中
二人が想い出をたくさん作った、誰もいない中学校の校庭の隅っこに埋めた。
いれたものは、25歳になった時の自分たちに宛てた手紙。
「○○ちゃんは、僕にとって親友以上の親友だよ。25歳になっても、
変わらない二人でいれたらいいね。もし25歳になっていい人がいない時は、
僕がもらってあげるよ(笑)」
その子の25歳の誕生日に学校に集まり、開ける約束をして僕らは別れた。

そしてつい先日、「その日」が来た。大学受験シーズンに突入して以降、
パッタリと連絡を取らなくなってしまったけど、その約束のことは憶えていた。
しかし休日にも関わらず、あいにく大事な仕事が入ってしまい、
家に帰った時には時計は11時を回っていた。
「来てくれてたとしても、もう帰っちゃったよな・・・・」
その子は忘れん坊だったし、多分憶えていないだろうなと思っていたけど、
それでもやっぱり気になって、だめもとで僕は学校に急いだ。
あの日と同じように周りは真っ暗。
友達との待ち合わせによく使った、門の前に誰かが立ってるのが見えた。
「まさか・・・」

こんなドラマみたいなこと、ありえないと思った。でも近付くと、紛れもなくその子だった。
「久しぶり♪」「いつから待ってたの・・・?」「お昼頃から。遅いよ、もうっ!(笑)」
いい大人が、真夜中に中学校の校庭を掘り返してる・・・よくやるななんて思いつつ、
あの頃に戻れたみたいで僕はたまらなく嬉しかった。
そして見つけた、二人だけのタイムカプセル。警報機がない武道場に移動して、
電気をつけて僕たちはその手紙を交換し合った。

驚いた。信じられないけど僕とあの子は、ほとんど同じことを書いていた。
「○○君は、『親友』なんて言葉じゃ表せないぐらい大切な大切な存在だよ。
10年後も変わらず仲良くできてるといいな。もしまだ私にいい人がいなかったら、
もらってあげてください」

読み終わったあと、確かめるようにもう一度手紙を交換して自分が書いた内容を
確認。そして二人で笑い転げた。
「あー、もう12時過ぎちゃったね。1日遅れちゃったけど、誕生日おめでとう!」
そのあと、思い出話に花を咲かせて、ケータイのアドを交換して、
彼女を家まで送って僕らは別れた。

今年のクリスマス、一緒に映画見に行きます。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hinokurumars.blog104.fc2.com/tb.php/1413-0131e633
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。